守ってくれますか?
「もちろんだ。縁を切ろうなんて思っていない。」


そんなこと、するわけないだろう?



「まじかー!じゃあ、困るな。」


「・・・で?ヒカル、ヒカリが壊れるというのは、どういうことだ?」


「あー・・・。やっぱ、ソコ気になるよなぁ・・・」



うーん・・・と、ヒカルは悩む。

さっさと話せ。



「・・・・・何といえばよいやら。」

おい!

悩んでからソレかよ!!



「えっと・・・うーん・・・。とりあえず、ヒカリは真実を知るから?」


・・・・・疑問系かよ・・・。



「真実・・・消された記憶を思い出すから、だな。」


ヒカルが今度はしっかりと言う。




「消された記憶?・・・」


ヒカリは、記憶を消されていたのか?

一体、どんな記憶を・・・・・?



「哀しい・・・残酷な記憶を、思い出すから・・・・・・」


哀しい、残酷な記憶――?



「ヒカリはきっと、壊れるだろう・・・」


ヒカルは黄金の輝く瞳を、束の間、翳らせた。



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