守ってくれますか?
と、その時、突然視界が闇に包まれた。


何!?




「あら、寝ちゃったわ。」

「おー!安心したのかな?」


・・・・・・・あぁ、目を閉じたのか。


そっか、これは記憶だから、寝た時には暗くなっちゃうんだ・・・




そして、私自身もそっと目を閉じた。







―――――――――・・・・・





「ほぅ・・・これが昨夜生まれたという双子かい。」


しわがれた声に私は起こされた。




老人が私とヒカルを見つめていた。

いや・・・観察していた。
じっくりと、私とヒカルの体中を見ていた。


私とヒカルは、あの和室に敷いてある、真っ白な布団に寝ていたみたい。




幼い私とヒカルは、目をぱちくりさせている。


当然だろう。

起きたら知らないおじいちゃんに観察されていたのだから。






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