守ってくれますか?
リムジンが着いた場所、そこは・・・

・・・お城、でした・・・・。

大きな石造りのお城・・・
テレビで数回、見たことある。主にニュースで。

ま、まあね。王子様の家へ向かってたんだから、お城に着くのは当然と言っちゃ当然なんだけど・・・・

平々凡々な庶民だった私が、この、大きい立派なお城を生で見て震えない方がおかしいよねえ!?

うわあ、うわあ・・・

「おい、いつまでそこにいる。早く来い。」
王子様に呼ばれてしまった・・・・

というか、王子様とけっこう自然に話せてる私ってすごい・・・
そもそも、王子様と話せるってことが奇跡だよね・・・

「早く来いと言っている!」
「え?わあああ!!!」

私は王子様にリムジンから引っ張り出された。

・・・リムジンに、こもってたかった・・・・。

私と王子様の前にいる、メイドや執事の長ーい列を見たとき、思った。

じ、じいやさんはどこに!?
見渡すと、じいやさんは、長ーい列の1番手前に、ちょこんといた。

そっか!!

私は即座に理解した。
私も列の手前にちょこんといればいいということを。

よし!そうとわかれば早速!!
と、端の方へ、移動しようとすると・・・・


王子様に、手首をつかまれた。



「・・・へ・・・・」
な、なんでしょう・・・・??
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