守ってくれますか?
真夜中だった。

空は闇に包まれているが、その闇を裂くように、満月が美しく浮かんでいた。



「きれいなおつきさま・・・。ヒカリのひとみと、おんなじいろしてる。」


ホントだ・・・・。

満月は、黄金に輝いていた。




「ヒカリのひとみとおんなじなら、おれのひとみともおんなじだな。
・・・おわったんなら、かえるぞー。」


「うん!ありがとヒカル。いっしょにきてくれて。」


「あしたのおやつ、ヒカリのぶんおれにくれよ。」


「そんなの、きーてない!!」



・・・どうやら、幼い私がトイレに行きたくなったのだが、怖くて一人で行けず、ヒカルに付いてきてもらったらしい。


・・・にしても、ちっこい私、おやつでキレんなよ。

どんだけ食い意地はってんだよ!
女の子なのに!!





「あっしたのおやつは、いっつもの2ばっい~♪」

「ダメーー!!」




・・・・・・・・・ちっこい私・・・・・

ちょっとは女の子らしくして・・・







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