守ってくれますか?
だけど・・・

ヨナが見ているのは、幼い私だった。



幼い私に向けられた“憎悪”の眼差し。





ドクンッ・・・・・


この眼差し、アンリ様のとそっくりだ・・・。




幼い私はぶるぶると震えて、ヒカルに隠れた。


ヒカルは目を吊り上げて、ヨナを睨みつけている。




「おまえ、だれ?ふほーしんにゅーなんだけど?」


「あ?なんだこのチビ・・・あぁ、殺される方のか。」



「「ころされる!?」」



幼い私とヒカルの声が見事にハモる。




「ふぅん。忘れてたんだ。お気楽な奴らだな。」


ヨナは興味無さそうにポツリと呟いた。




・・・・・・・・・それだけ?





そして、すぐに幼い私に視線を戻した。


ヨナの漆黒の瞳には、“憎悪”が満ち溢れていた。





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