守ってくれますか?
「なんでよ・・・。私はこんなにレイン様のことを想っているのに、見てもくれないのに・・・・・。
どうして、アンタみたいな奴がっ・・・・・・。」


あぁ・・・そうだ。

ヨナはレインが好きなんだった・・・・・。


でも、気にしすぎなんじゃないかな?


きっとレインは“政策”の対象であるから、幼い私を気にかけていたのであって・・・それ以外の感情なんて無いはずだから。

そもそもあの人に・・・・・感情なんてあるの?



「レインってだれ?」


ちっこい私・・・・・
覚えとけよっ!!!

お前が怪我させた奴だろーがっ!!!
メチャクチャ不気味な奴だったろーがっ!!!

なぜに思い出さない!?



「・・・・・記憶力ないのね。ばかっぽい。」

ヨナがフッと鼻で笑う。



「・・・・・・・レインって・・・あの、つめたいやつ?おれらがあかちゃんのときに、あった・・・・。」


ヒカルが戸惑いがちに言う。



「・・・・・・・・・そっちの方は記憶力あるみたいね。」



「・・・・・なんか、ヒカリだけばかみたいなんだけど・・・。」



そうだよ!そうなんだよ!!



・・・・・・・・・・・・・いや、でも・・・・・


赤ちゃんの頃の話なんだよね?

覚えてるもんかな・・・?




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