守ってくれますか?
・・・・・・・。

言葉にできないっス。

私はただ、圧倒されていた。

お城の中の、豪華さに・・・・

わーい!シャンデリアがひっとつ~、ふったつ~♪・・・・はっ!!
や、ヤバイ!正気を失ってた・・・

私は依然、王子様に手首をつかまれたまま、王子様にぐいぐい引っ張られている。

「お、王子様・・・あのう、私などの手首は汚らしいと思いますので・・・・離した方がよろしいかと・・・・」

ここ3日間、ろくに手も洗わなかった。
そもそも、お風呂にも入ったかどうか怪しい。

そんなきったな~い手首を王子様のようなお方がつかむなんて・・・
・・・うん。やばい。やばすぎる。

「別に汚くない。」
平然と王子様は言い放った。

ああああああ!!!王子様は知らないから!!!!

「あ、あのですね、王子様。実は私ここ3日間ろくに手も洗っていなくてですね・・・
お風呂に入ったかどうかも怪しいんですよ。
・・・ですから・・・・」

私が必死に説明すると、王子様の隣についているじいやさんが嫌な顔をした。

・・・ハハハ
そりゃ、嫌ですよねえ。
大事な王子様にそんな不潔な手首を触らせるなんて・・・

「汚いから、何だと言うんだ?俺は、離さない。」

!!!??

ええええ!!??

お、王子様・・・・・
・・・・なんたること・・・・

王子様のとんでもない発言に、私も、じいやさんも、目を見張った。

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