守ってくれますか?
「オバサンさぁ、なにかってなこといってんの?そうおもってんのは、オバサンぐらいだろ。」

ヒカルがまるで大人のように、低い声を出す。


「・・・・・・・・・・プッ。あはははははははっ!!!」

ヨナが、ヒカルの言葉を聞いて笑い出した。



なんで!?
どうして笑うの!?



「ヒカル君は・・・なーんにも知らないから、そんな事言えんだよ。」

ひーひー言いながら、ヨナは言う。

「ヒカル君・・・ヒカリのせいで死ぬことになるんだよ?」

「は!?なにいってんだよ!?」

「ヒカリ、ヒカルのこと、しなせないよ!?」


ゼロは、黙っていた。

黙って、私達を見ていた・・・いや、観察してた。


ニタリとヨナが笑う。

「・・・ヒカリが生まれてこなければ、ヒカル君は死ななかった。
ヒカリが破壊能力なんてもってなければ、ヒカル君は行き続けられた。

どう転んだって・・・ヒカリのせいで、君は死ぬんだよ。」


「いみわかんねー。」


「ヒカル君、カワイソウ。何にも知らないから、ヒカリのこと庇っちゃって。」






・・・・・・そうか・・・・・・・

そういう考え方もあったってわけね。


私が生まれてこなければ・・・か。
私が破壊能力をもっていなければ・・・か。





だけど・・・それを望んでいたのは、ヨナの方なんじゃないの?




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