守ってくれますか?
そ、そーいう奴って・・・

「昨日会ったばっかじゃん・・・」

「あたし、そーゆーのは鋭いの♪ナオはわかりやすいしね。」


シオンはナオ様の瞳を見つめた。真っ直ぐに。
凛とした眼差しで。


「一緒に行くんだろ?覚悟はできてんだろ?」

「ああ。もちろんだ。」

「なら、いーよ。一緒に行こう!ぶっ壊そう!!」

シオンはにっ、と笑った。

私とヒカルは同時にため息をついた。


はぁ・・・・・

もういいや。
なんとか上手くやれるでしょ。



「――さて!ナオの話も片付いたし、ヒカリ!修行するよ!!」

シオンが元気よく言った。


・・・・・・修行?

「シオン、私仕事あるんだけど・・・」

「仕事?そんなの後後!さ、行くぜヒカリッ!ゴーゴー☆」


そう言うとシオンは私を引っ張って・・・

天井に出現した不可思議な丸い、中が黒い穴の中へ、私を連れて入った。

・・・空を、飛んで入った。


「きゃぁあああああああああ!?」



私の素っとん狂な叫びが響いた。









これって、ループ!?

どこ行くのよぉ~!!!




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