守ってくれますか?
誰?
王子様の名前を呼び捨てできるなんて・・・

「・・・ちっ・・・・」
王子様、なぜに舌打ちを?

こちらに来た人を見て、私は目を見開いた。
その人は・・・・・

王子様と同じ輝く銀髪に、狐色の明るい親しげな瞳の・・・
カッコイイ男の人だった・・・

わああ!!王子様と同じくらいカッコイイよ!!!

・・・ん?どこかで見たことあるような・・・?

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・あ!!

「シュウ様!?」

「あ、はじめまして~☆」

シュウ様とは、王子様より1つ年上の、王子様のいとこだった。
私はテレビで見たことがあったんだ。
実物の方がカッコイイ・・・!!!

「ねえねえ、君、ナオに買われたんだろ?」
親しげにシュウ様が聞く。
「はい、そうです。」

「やっぱり~。名前なんて言うの?何歳?」
「ヒカリと申します。今年17歳になります。」
「え!じゃあ、ナオと同い年だ!誕生日はいつ?」
「2月16日です。」

なんか、シュウ様って好奇心旺盛だなあ。

「そうなんだー。俺、ヒカリのこともっと知りたいなあ☆
だからさ、俺の部屋行こうよ!」

元気にそう言うと、私の方に身を寄せ、私の耳に囁いた。

「2人っきりでさ、話し合おう?」

!!!!!

色気を含んだ声に、顔が真っ赤になるのがわかる。

ううううううううう//////

思わず俯く。
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