守ってくれますか?
ヒカルがパチクリする。

そして、ふっと笑った。


どこまでも優しげな・・・柔らかい笑み。





「憎んでねぇよ。恨んでもない。むしろ・・・・・
感謝してる。」



「感謝?」


予想外の言葉に、今度はこちらがパチクリする。




「ああ。今日、考えてみて・・・もしかしたら、ヒカリの方にも迷いがあったのかもしれねぇって思ってさ。」


「・・・・・・・・」


「だから・・・きっとナオは、引っ張り出してくれたんだと思うから・・・・・感謝してる。」


「ヒカル・・・・・」


「シオンが、心配することでもねぇよ。俺はナオが好きだしさ。問題なし!」




あるだろ、問題。


お前の気持ちはどうなるんだよ?


お前は一体どうするんだよ!?

己の気持ちを!!!





「さーて、明日に備えて寝るか。おやすみシオン。」


ヒカルはどうってことないように言って、この場を去った。






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