守ってくれますか?
「ヨナの怒りが、爆発しておる。ヨナは、正気じゃない。ヒカリ、帰るのじゃ。危ないからの。」



ヨナの怒りが爆発?
正気じゃない?

・・・・・危ないから帰れ?





「・・・・・・・ぷっ。あはははははははは!!!!」


私は思わず爆笑してしまった。


リヨンは訝しげに私を見守る。

ナオ様とシオンは顔を見合わせている。2人して頭にはハテナマーク。

ヒカルはあくびをしている。何でもないことのように。


ヒカルは、私の行動を普通と思ってくれている。
双子だもんね!

あ、でも、さっき私ヒカルのことわかんなかったや。
ダメだなぁ・・・




「リ、リヨン・・・。私、観光に来たわけじゃないんだよ?危ないなんて、百も承知。」


私はなんとか笑いを止めた。





「戦いに来たんだ!クーデターを起こしに来たんだ!ぶっ壊しに来たんだ!危ないのは当然!!!」


私はキッパリと言い切る。





「私は・・・そんなに弱くないっ!!逃げるのなんか、御免だね!!!」


どこまでも不敵に、リヨンに笑いかけてやった。


覚悟は、ちゃんとできてるんだ。
見くびらないでほしいね。





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