守ってくれますか?
リヨンは一瞬ぼぅっとした後、笑った。

明るい明るい笑顔。


「ああ、そうじゃったの。おぬしらの目的はそれじゃった。それに・・・ヒカリも強くなったの。ただの女子じゃなくなったか!}

「そーゆーこと。リヨン、だからソレは余計な心配ってヤツだよ。」

「そうじゃったの!じゃが・・・・・・・」




リヨンの顔から笑みが消える。









「クーデターを起こすのならば、わしとおぬしらは敵じゃ。」



無表情。
冷たい声。
淡々とした口調。

レインとゼロを彷彿させる。


まさかリヨンがそんなふうになるなんて・・・




ヒカルも驚いてるみたいだ。

ナオ様は平静。

シオンは口元を引き締めた。





「賢者。クーデターは賢者にとっては、“正しくないこと”なのか?」

シオンが相変わらずの凛とした声で聞く。


リヨンも無表情のまま答える。

「そうじゃ。クーデターは民を混乱させる。血も流れる。どこが“正しい”のじゃ?」



「じゃあリヨン。」

私はシオンとリヨンの会話に割って入った。



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