守ってくれますか?
「わしは、償わねばならないのじゃ。」


償う―――?



「誰に?」

シオンが低く問う。



「レインとゼロにじゃ。わしは、償う義務がある・・・・・。」



なぜ?

何があったの?


疑問ばかりが増える。




「敵じゃ。帰ってもらおうぞ。」


その言葉が終わらないうちに、私達の足元に不可思議な黒い穴が広がっていく。


ループ魔法だ!!!




そう思い至った時――






ピタッ


穴の進行が止まる。

そして・・・・



・・・・・・・・・・・え?






穴が消えた。

跡形も無く。




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