守ってくれますか?
「なっ・・・どうしてっ・・・・・」


「ほぉ。」

リヨンが感心した、というような声を出す。


「さすがは魔神。“無効化魔法”が使えたとはの。しかし、その魔法は高度。体力は大丈夫かの?」

「ご心配どうも。でも、生憎、あたしはまだ若いんでね。このくらいじゃあ、へこたれない。」

「ほぉ、それは羨ましい。」


そう、リヨンが答えた時――





「「「!!!!!???」」」


私、ヒカル、ナオ様が・・・・

一気に【魔の島】の海岸に吹っ飛ばされたんだ。




ちょっ・・・何がどうなってんの!?


なんて思ってるのは私ぐらいらしく、ヒカルとナオ様はじっとシオンの方を見た後、一つコクリと頷くと、歩き出した。

【魔の島】の中へ。



「えっ?えっ?ふ、2人とも??」

私が困惑していると、2人がはぁっとため息をついた。


ため息がハモった・・・!!!

・・・なんて驚いてる場合じゃなかった。



「ヒカリ、早く来いよ!シオンが足止めしてくれてんだ!!理解しろっ!」

ヒカルが叫んだ。


・・・・・・・・・・・あ、そーゆーことだったんだ・・・。

私はやっと、理解し、2人の後を追った。


シオン、ありがと!頑張って!!




< 411 / 598 >

この作品をシェア

pagetop