守ってくれますか?
「そうかの。」

「そうだ。それより、早く答えろ。」


不機嫌に言えば、リヨンははぁっとため息をついた。



「魔神は短気じゃから苦手なのじゃ。」

「うるさい。さっさと答えろ。」

「はいはい。・・・では、漆黒の神の仲間になったことについてじゃが・・・・。」


あたしは耳を澄ました。


賢者が首を傾げる。

「なんでじゃったっけ?」


がくっ

思わず、ずっこけそうになる。


「汝、我を挑発しておるのか?乗ってやっても良いぞ?」


ニコリと黒い笑いを作れば、賢者は露骨に嫌な顔をした。

「老人になんという顔をするのじゃ。最近は物忘れがヒドイのじゃ。大目に見てくれ。」

「断る。そんなことを言ったら、全て忘れたと言うだろう。」

「おや、バレておったか。」


悪びれもせず、あっけらかんと認める賢者。

思わずため息がもれる。



「いいから話せ。話が全然進まぬ。」

「話したくないのじゃが。」


「ならば、戦うか?」

「・・・・・・・・・はぁっ。承知した。話そうぞ。」


あたしはニッコリ微笑んだ。



「じっくりと聞かせて頂く。」





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