守ってくれますか?
「わたし・・・は・・・・・死んでいる・・・・・のにっ・・・・・ど・・・うして・・・・・ココにいるのっ・・・・・?」


ゼロ・・・?

そんなこと、あなた、知っているはずじゃない。


レイン様がゼロに駆け寄り、ゼロを優しく抱きしめた。





・・・・・・・ズキッ・・・

胸が鋭く痛む。




「どうした?ゼロ?お前、そんなこと知っているだろう?」

優しい声。

優しい眼差し。


決して私には向けられない優しさ。

どうしてっ・・・ゼロに?




「ゼロ・・・?ち、ちがう・・・わ、わたしは・・・・・」

ゼロの瞳が、困惑の感情を映し出す。




・・・・・・・・・・・・え?

ゼロの瞳が、感情を映した?


嘘でしょ?







「わたしは・・・・・ロゼだっ・・・・・・ゼロじゃないっ!ロゼだよっ!!!」


ロゼ・・・・?

ゼロじゃない・・・・?





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