守ってくれますか?
「教えてくれない?体力も魔力も、余計に使いたくないんだよね。それに・・・」

私は、男を真っ直ぐに見つめる。

「あなた達を、無駄に傷つけたくない。」


男は、私の瞳から目を離さない。

離せないようにも見える。勘違いかもしれなけど。


「お願い。教えて?」


男が・・・ゆっくりと、頷いた。


「レイン様は・・・最上階にいます。この塔の、最上階です・・・・・。」

力なく、ゆるゆると答える。
何かに、操られているように。

ヒカル、意思操縦能力でも、使ったのかな?


そうだとしても――




「ありがとうっ!」


私はニコッと微笑んだ。


答えてくれたのは、事実だもん。
ちゃんとお礼しきゃいけないからね。



「はいっ・・・お役に立てて、何よりですぅ・・・・・」

男はへにゃりと笑った。
頬が赤くなった。



・・・・・・・?????

いきなり、熱でも出したのかな??



――と、思っていたら・・・・・





ドカッ!!!!!




・・・・・・・・・・・・・・え?・・・・・

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