守ってくれますか?
ヒカルが顔をしかめた。

「それもわかんねぇのかよ。マジ、タチ悪い。」


・・・・・・・・・ヒカル・・・さっきから聞いてれば・・・・・


「私のこと悪女だのタチ悪いだのと・・・失礼でしょ!私に!!」

「失礼?違うね。事実だから。」

「どこが事実なのよ!?」

「全部。」

「は・・・はぁ!?頭大丈夫?」

「すっごい大丈夫。心配すんな。」

「・・・・・・・もう、いーよっ!」


ヒカル、意味わかんない!


「ナオ様!行きましょう!せっかくレインの居場所聞けたんですから。」

私は、依然睨み続けているナオ様に言った。


ナオ様は、一回鋭く睨むと、男から目を背け、歩き出した。



「こっちに、エレベーターがある。」


おぉ!

さすが!そういうこと、知ってるんだ!!


私とヒカルはその後を追った。








―――――――――――――・・・・・・



エレベーターから降りると、そこは、薄暗い部屋だった。

そして、エレベーターの前には・・・・・


「・・・・・・・・あ・・・・・」



仁王立ちした、ヨナがいた。



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