守ってくれますか?
私達は構えた。

ドクンッ
ドクンッ

私の心臓が跳ねる。

ドクンッ
ドクンッ


―あなたなんて、死んでしまえばいいのに!!!―


ドクンッ
ドクンッ

冷や汗が、頬を伝う。


ダメ・・・・うろたえちゃダメ・・・・・


冷たい冷たい漆黒の瞳は、私だけを見つめている。
私だけを、射るように。

ドクンッ
ドクンッ

体が、震える。

あぁ・・・くじけそう・・・・・。



弱気になりかけたとき――




バッ!!!




―――――え?



ヨナが、頭を下げた。




「お願いだ。退いてくれ。この先に、進まないでくれ・・・」


かすれた、震えている声。



この先には、何があるの?

どうして・・・進めないの?




< 436 / 598 >

この作品をシェア

pagetop