守ってくれますか？

ナオ様が代表して、ヨナの前に進み出た。

「なぜだ？なぜ、退かなくてはならない？」

「・・・・・・・・・」

「答えろ、ヨナ。」

「・・・・・裏切り者の分際で、私に命令するのか？愚か者めがっ!!!」

「・・・今、ソレとコレは関係ないだろう？」

「関係あるなしではなく「あー、ハイハイ。じゃ、俺が聞くわ。」

ヒカルがヨナを遮った。

ナイスフォロー！


ヨナはムッとしたみたいで、ヒカルを睨んだ。

ヒカルはそんなことにはお構いなしで、明るく続けた。

「なんで俺ら、退かなくちゃなんねーの？レインに会いたいんだけど。」

「レイン様には会えない。だから退け。そしてもう二度と私の前に現れるな。」

「うわっ！怖っ！けどさ、なんで会えねぇの？俺らクーデターの最中だからさ、お前らの都合とかどーでもいいだけど？」

「絶対に、進ませない。もう二度と・・・レイン様は、失ってはいけないんだ。」


失ってはいけない？


「何を失うんだよ？」

「失わないっ!!!」

「だから、何を？」

「お前に言う義理はないっ！」

「え、ひっどー！じゃ、強行突破するし。いーもんね！」


ヒカル・・・小さい子供みたいだよ・・・・・。

双子として恥ずかしいっ！


「待てヒカル。理由を聞こう。レインの弱点かもしれない。」

ナオ様、冷静だぁ・・・
っつーか私、さっきから空気なんですけど！？

「おー、そっか！じゃ、話せよ、ヨナ。」

「誰が話すかっ!!!」


・・・・・・・・・ヨナ怖いし、空気でもいいや。

空気バンザイッ！