守ってくれますか?
「話せ、ヨナ。」

ナオ様が冷たく、命令する。
さすがは王子様。威圧感すごい・・・。


「嫌だ。そもそも、レイン様には弱点などない。」

ヨナは皮肉な笑みを浮かべる。

「心を持っていないのだから・・・」

「え?レインは心、持ってるよ。」


ギロリ。ヨナが私を睨む。

うわっ!思わず・・・で、でも、本当のことだし・・・


「お前には、な。お前だけだ、ヒカリ。」

憎憎しげに告げるヨナ。


・・・・・・・・・・・いやいやいや。

「私だけなわけないじゃない!」

ありえないって。


ヨナが自嘲気に笑った。

その笑みは・・・どこか、哀しげで・・・・・。

思わず、ヨナを見つめてしまった。



「ありえなくない。私には、レイン様は目もくれない。ヒカリだけ・・・・・・・・・・・あ?そうだった。違った。」


やっぱり!

そうでしょ、そうでしょ!



「ゼロもだった・・・・・。だけど、ゼロの場合は・・・・・・」

「感情を、逆に押し込めようとするのだろう?」


・・・・・・・・・・・・・・・・この声・・・・・




「シオンっ!」



シオンが、私達の後ろに、立っていた。




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