守ってくれますか?
ヨナの憎しみ ナオside
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「・・・・・戻ってきたね。」
ヒカリが呟く。
ここは、漆黒の神の本拠地の城の前。
ガラスの壁は、ただ俺達の姿を映すだけ。
美しくて、冷たい壁だ。
「お互い頑張ろうぜ!」
ヒカルがにっと笑う。
―――話し合った末に、ヨナを俺が相手をし、ヒカリとヒカルがレインとロゼを相手することにになった。
ちなみに、シオンは魔力を保つため、あの空き地で寝ている。
「ああ。頑張ろうな。」
「クーデター成功させるぞ!おーっ!!」
ヒカリが拳を上にあげる。
俺とヒカルは、顔を見合わせ、笑った。
――大丈夫だ。
ヒカリにはヒカルが。ヒカルにはヒカリが。ちゃんといる。
心配ない。
「・・・・・・・行くか。」
「うん。」
「ああ。」
俺達は、城の中へ再び足を踏み入れた。