守ってくれますか?
「さぁ・・・なんでだろうな。」

「ただの、愚痴なのに・・・ってか、私なに“裏切り者”相手に愚痴ってるのよ!?」


ヨナは完全に正気に戻ったようだ。

あわあわとうろたえている。


「な、なんて失態・・・ど、どど、どうすれば・・・・・」

ぶつぶつと呟いている。


「・・・・・・・・・・・プッ。ハハハハハハハ!!!」

俺は笑ってしまった。
しかも、大笑い。


ヨナの顔が羞恥に真っ赤に染まる。


「なっ・・・////何笑ってんのよ!?////」

「悪い・・・さっきとのギャップが・・・・・ハハッ・・・」

「し、失礼ねっ/////」


プイッとそっぽを向く。


俺はなんとか笑いをこらえ、ヨナを見た。



「それで?」

「何よ?」

「やめられないから、どうするんだ?」


グッとヨナが詰まった。

ヨナは足元を見つめ、思案する。



『関係ないでしょ!』と、怒鳴られるかと思ったんだが・・・


随分、打ち解けてくれたな。

この数十分で。




ヨナはたっぷり数分足元を見つめた末、そっとこちらを見た。

漆黒の瞳に光る、決意の光。




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