守ってくれますか?
「アタックするのみ!好きなのをやめられないなら、やめない。私は、諦めないっ!!!」


凛とした声音。


「ああ。それで良いと思う。」

「どーも。でも・・・残念だけど、ヒカリを憎むことはやめられないわよ。」

「・・・・・そうか。なら、できる限りでいいから、憎まないように、努力できないか?」

「・・・・・努力ぐらい、してあげてもいいわよ。別に。私だって・・・誰かを憎みたいわけじゃない。」

「ありがとう。」

「どーいたしまして。」


そう言うと、困ったように俺を見た。


「・・・・・?」

「戦いの途中だったんだけど・・・どーする?」



あぁ・・・そういえば、そうだったな。


「どうすると言われても・・・」

「・・・・・なんかさ、私、戦う気失せちゃったのよね。」


ヨナはあっけらかんと言った。


「だから、ナオさえよければ、戦い、無しでもいいかと思って。」

「俺も、無しの方がいい。」

「そう。じゃ、無しでいいわね。私、行くわね?レイン様のところ・・・」

「それは駄目だ。」


キッパリ言えば、ヨナが眉間にしわを寄せた。


「ヒカリをどうこうしようなんて、思ってないわよ。」

「だが、駄目だ。」

「なぜ?」


俺は一瞬迷ったが、答えることにした。


「ヒカリとヒカルが、レインに希望を与えようと頑張っているはずだからだ。」



< 451 / 598 >

この作品をシェア

pagetop