守ってくれますか?
「漆黒の神は皆、なんらかの闇に溺れている。溺れているからこそ、人々を憎んでいるからこそ、非情になれる。」
そう言うと、ヨナは真っ直ぐに俺を見た。
鋭い光が瞳に宿っている。
「闇に溺れている者が、希望を与えられると思う?同じ者を、救えると思う?答えは“無理”よ。しかも“絶対”にね。」
皮肉な、自嘲気な笑みが浮かぶ。
「私には、救えない。レイン様を救えるのは、希望がある者のみ。ヒカリとヒカル限定なのよ。」
吐き捨てるように言う。
・・・・・・・・そうか。
「漆黒の神が冷酷非情なのは、そういう理由からか。」
俺は静かに呟いた。
そう言うことしか、できなかったんだ。
「憎んでいるからこそ、できるの。私達はたぶん・・・狂ってるんだよ。」
ヨナのその呟きは、儚く、自嘲気で・・・切ない響きを含んでいた。
――その“狂い”を、正しに行ったんだよ。ヒカリとヒカルは。
憎しみの呪縛は・・・解けるのか?
そして、レインの呪縛が解けた時――
この国は、どうなるのだろう?
襲うのは、喜びであってほしい。
いや、喜びでなければならない。
そうじゃなければ、クーデターを起こした意味が無い。
そして・・・・・
他の漆黒の神のメンバーの呪縛も、解けて欲しい。
―――頑張れよ。成し遂げろよ。ヒカリ、ヒカル。
―ナオside end―
そう言うと、ヨナは真っ直ぐに俺を見た。
鋭い光が瞳に宿っている。
「闇に溺れている者が、希望を与えられると思う?同じ者を、救えると思う?答えは“無理”よ。しかも“絶対”にね。」
皮肉な、自嘲気な笑みが浮かぶ。
「私には、救えない。レイン様を救えるのは、希望がある者のみ。ヒカリとヒカル限定なのよ。」
吐き捨てるように言う。
・・・・・・・・そうか。
「漆黒の神が冷酷非情なのは、そういう理由からか。」
俺は静かに呟いた。
そう言うことしか、できなかったんだ。
「憎んでいるからこそ、できるの。私達はたぶん・・・狂ってるんだよ。」
ヨナのその呟きは、儚く、自嘲気で・・・切ない響きを含んでいた。
――その“狂い”を、正しに行ったんだよ。ヒカリとヒカルは。
憎しみの呪縛は・・・解けるのか?
そして、レインの呪縛が解けた時――
この国は、どうなるのだろう?
襲うのは、喜びであってほしい。
いや、喜びでなければならない。
そうじゃなければ、クーデターを起こした意味が無い。
そして・・・・・
他の漆黒の神のメンバーの呪縛も、解けて欲しい。
―――頑張れよ。成し遂げろよ。ヒカリ、ヒカル。
―ナオside end―