守ってくれますか?
私達はコクリと頷き合い、一歩を踏み出した。



すぅっ


息を吸い込む。




「「レイン、やめろぉっ!!!!!」」



私とヒカルは、叫んだ。




ピタッ


2人の残酷な追いかけっこが止まる。


レインが、私とヒカルをサッと見た。

ロゼは、困惑を隠せない顔で、私達を見つめた。



「・・・来たか、ヒカリ、ヒカル。残念だが、少々待ってもらえないか。スグに終わる。」

冷たい、氷のような声でレインが言う。


ピクッ


ロゼの体が鋭く反応する。

顔に恐怖が戻る。



「殺す必要、あんのかよ?」

ヒカルが驚くほど低い声で問う。


レインが、ヒカルに視線を向ける。


闇しか存在しない漆黒の瞳と、光り輝く黄金の瞳の視線が交わる。




沈黙。


その後――




< 458 / 598 >

この作品をシェア

pagetop