守ってくれますか?
私はレインを見た。見続けた。
レインも私を見た。見続けた。


「・・・・・救う?俺を?」

困惑を隠せない声で呟く。


私は力強く頷く。

「そう。救わせて、レインを。」



――心の蓋を、こじ開ける―――



じぃっとレインを見つめる。

レインは、首を振った。


「すまないが、俺には分からない。ヒカリの言う“俺の”本心とやらが。」



分からない――?



「なんで・・・・・」

あなたの、気持ちでしょう?



「俺の心は、あそこにある。」

レインが指差した“あそこ”は・・・


ロゼだった。



あぁ・・・そうだったね・・・・・。



私は1つ頷いた。




「なるほどね。じゃあ、1つ聞いていい?」


「なんだ?」



私はニッコリ笑った。





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