守ってくれますか?
「レインも、笑いなよ~」

『どうも』って、反応薄すぎでしょ!


「・・・・・笑わせてくれるのか?」

「へ?」

「だから・・・」


レインが、私を真っ向から見つめる。


「俺を、お前が笑わせてくれるのか?」

「私?」


レインはそっと目を伏せた。小さく呟く。

「俺は・・・あの時ヒカリに笑わせられてから・・・・・。また、ヒカリに笑わせてもらいたいと思っていた・・・。」


それって、つまり――


「レインは、笑いたかったってこと?」

「・・・・・・・・分からない。」


えぇっ!?分からないって・・・


「ソレは分からないが、とにかく、お前に会いたかった。今度は・・・一緒に笑いたかった。それから・・・・・」


レインが、視線を上げ、真っ直ぐに私を見つめる。その漆黒の瞳は・・・どこか、熱っぽくて・・・・・

不覚にも、一瞬ドキッとしてしまった。


「ヒカリ、お前が欲しかった。今も、欲しいと思っている。」


真っ直ぐな視線。
熱っぽい瞳。
真剣な口調。



・・・・・・・レイン・・・・・

そんな態度、誤解するって!!!!





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