守ってくれますか?
「じゃあ、結婚するか。ヒカリ。」

聞こえたのはレインの声。


・・・・・なんでそうなる!?


いやいや、なんで本人であるレインまで色々すっ飛ばしちゃってんの!?

『じゃあ』って何!?『じゃあ』って!!

どこらへんが『じゃあ』!?


「レイン、私OKしてないっ!!!」

とりあえず拒否しないとね!


レインが不思議そうに首を傾げる。

「駄目なのか?」

「駄目!!!」

即座に答える。すると、レインが目を細めた。


「駄目だと・・・?」


そうだよ!駄目だよっ!!!

そう思ってレインの顔をじっと見て、フッと気がついた。


そういえば・・・レインの顔って、端整だよね。

そう。レインはもの凄い美形だった。


・・・・・・って、あれ?

ふっと赤ちゃんの時の記憶がよみがえる。


「・・・・・・レインって、私が赤ちゃんの時から、年とってないんじゃない・・・?」


そう。思い返せば、漆黒の神のメンバー全員、私が赤ちゃんの時から、ぜんぜん変わってないんだ。


クーデターでそれどころじゃなかったとはいえ・・・なんですぐに気付かなかったんだろう?


そもそも、なんで全く変わってないんだろう?



レインは、平静に言った。

「なんだ。気付いてしまったか。」



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