守ってくれますか?
「すごい奇跡だよね。今私がこの世で皆と笑えてるのって・・・。海を眺めてるのって・・・・・。」

ロゼはどこか寂しげに、ゆっくりと言う。


「・・・・・でも。」


その一言で、口調がガラリと変わる。

しっかりとした口調になる。



「もう、甘えてちゃ駄目なんだよね。私は・・・・・」


そこでいったん言葉を切ると、ロゼは真っ直ぐに、レインを見た。

濁りの無い、澄んだ瞳で、レインを見つめた。









「ここにいるべき人間じゃない。」










ロゼは、まだ真っ直ぐにレインを見つめる。







「ね?そうだよね、レインお兄ちゃん。」







レインは、目を閉じ、小さく頷いた。


ロゼは、頷き返す。





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