守ってくれますか?
レインは無邪気な笑顔を見せるし、ヨナからは凄い殺気を受けるし、ヒカルにはナオ様が好きなことバレるし・・・


ホント、散々だった。


しかも・・・・・

私の恋って、実る確率なんてほぼ0なんだよね。

ナオ様、アンリ様っていう婚約者いるし。

私、買われた身で、メイドだし。


ナオ様の眼中には無いというのは、断言できる。


そんなことをグルグルと考えていたら、落ち込んじゃって、話す気力も無いという現状。


で、私は無言なわけだけど・・・・・


何で、他の3人まで無言なんだろう?

クーデターは成功して、無事に帰って来れたっていうのに・・・なんで皆、もっと喜ばないんだろう?

それとも、成功するのなんて当然なのかな?

でも、そんなはずは・・・・・・



「あーーーっ!!!王子様いたぁーっ!!!」


突如、叫び声が響いた。


何!?

って、この声・・・・・・・・



「あっ!!!ヒカリちゃんもいるぅー!!!」



「・・・・・ヒヨちゃん!?」



ヒヨちゃんが、ほうきを持って、立っていた。

口が、ぱかっと開いていて、呆然としている。


あー・・・なんか久しぶりな気がする・・・・

そんなに長い間会っていなかったわけじゃないのにね。




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