守ってくれますか?
「ヒカリちゃん・・・妹さん守る為に危険なところに行って・・・・・その後、一回も会えないんだもんっ・・・・・すっごく・・・・心配したんだよっ?」



その言葉に胸がきゅうっとした。


そういえば、一回もヒヨちゃんに会わなかった・・・

会おうと思わなかった・・・・・


罪悪感がのしっと私にのしかかる。



「どこにいるかも、わかんなくって・・・王子様も不在で、お城の中は大パニックで・・・・・」



ナオ様は・・・絶対に止められるだろうから、秘密で抜けてきたんだ。

そりゃ、大パニックにもなるよね・・・


なんてったって、王子様なんだもん。



「王子様とヒカリちゃんが・・・2人で駆け落ちしたとか・・・変な噂もたって・・・・・」


「「はぁ!?」」


あ、ナオ様とハモった。

ってか、すごい噂だな、おい。


私とナオ様、普通のメイドと主人の関係だと思うけど・・・

あぁ、そう思うと、また悲しくなってきた・・・・・



「そんな噂聞いたアンリ様が、すごい形相になって・・・・・うぅ・・・ヒカリちゃん・・・私、不安だよぅ・・・・・」



・・・・・・・・・あれ?

私、殺さそうな雰囲気っすか?


ついさっきまで、ヨナの殺気をひしひし感じてたんだけどな?


というか、私とナオ様は本当に何にも無いんだけど・・・

私がアンリ様憎みたいぐらいなんですけど・・・



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