守ってくれますか?
「・・・・・私・・・噂とか本当に色々たって・・・怖くて・・・心配でっ・・・・・・」


ヒヨちゃんがぽろぽろと涙を流す。


「ヒヨちゃん・・・もう、いいよ。もう、わかった・・・」


私はヒヨちゃんを優しく腕の中に包み込んだ。

小柄なヒヨちゃんは、私の腕の中に収まった。


「ごめんね?心配かけたよね?不安にさせちゃったよね?本当に、ごめん・・・。でも、ちゃんと話すから。全部、話すから・・・」

だから・・・


「聞いてくれる?」


「うんっ!!!ヒカリちゃん、私、ちゃんと聞くからっ!全部聞くからっ!」


ヒヨちゃんが力強く頷く。


私は思わず微笑んでいた。



優しい、温かいヒヨちゃん。


あぁ・・・もう、ホント。


大好きだっ!




「・・・・・あ、でも、ちょっと待って!王子様がいたって、言わないと「その必要は無い。」


ナオ様がキッパリとヒヨちゃんの言葉を遮った。


「俺が、自ら行く。ヒカリのことも何とか言っておく。だから、ヒヨリに話せ、ヒカリ。これは、命令だ。」


ナオ様っ・・・・・



「はい!ありがとうございますっ!」



なんて優しい命令なんだろう・・・




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