守ってくれますか?
「それは無いよ。」


キッパリと言う。


「・・・・・ヒヨちゃん?頭大丈夫?ナオ様だよ?無いわけ無いじゃん。アンリ様もいるのに。」

怪訝そうに言えば、ヒヨちゃんは急に呻きだした。


どうした!?まさか、本当に頭がっ!?


「アンリ様がいた・・・忘れてたよ・・・うっわぁ、面倒くさくなりそう・・・・・。あぁ、ちゃんと想いは通じてるのにっ・・・・・」

なんかブツブツ言ってるみたいだけど、声が小さくてうまく聞き取れない。


「あーっ!まどろっこしー!!!」

ヒヨちゃん、突然叫びました。

『まどろっこしー!!!』って、何が?
ってか、ホント、大丈夫?

不安になってきた・・・


「あ、あの、ヒヨちゃ・・・「ヒカリちゃんっ!!!」

ヒヨちゃんが私の言葉を遮る。


「はいっ!!!!!」

思わずピシッと直立する。


「いい?アンリ様にはじゅぅ~ぶん、気をつけるんだよ?そんで、隙あらば告白だからね?」


「え、えぇ!?」

なんでそうなったの!?


「告白した後は、王子様に守ってもらうんんだよ?わかった?」

「いや、わかんない・・・」

なんで『隙あらば告白』になっちゃったの?


「わかったよね!?」

「は、はいぃっ!!!」

「よし!OK!」


・・・私、ヒヨちゃんの剣幕に思わず頷いちゃったよ・・・・・




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