守ってくれますか?
ヒヨちゃんのイメージ、けっこう変わったな・・・


「あ!ヒーちゃんっ」

ん?

「わぁ!カー君!」

カー君がこちらに駆けてくるのが見えた。


「ヒーちゃん!ナオ様と駆け落ちって、本当!?」

「違うっ!!!!!」


カー君はけっこうな量の汗を流していた。

「剣の練習でもしてたの?すごい汗だよ。」

「え?あ、ああ。これは、ナオ様とヒーちゃんを探してて・・・」

「あ、そっか。うわっ!ゴメン!心配かけたよね?」

「うん。すごい心配したんだからね?ヒーちゃん、いつも無茶するから・・・」

カー君が顔をしかめる。

「あ、あはは・・・すみませんでした。」

「わかってくれてありがとう。で?ナオ様は?」

「ナオ様は帰ったってことを言いに・・・」

「国王様に会いに行ったってわけか。」

「国王様・・・ナオ様のお父さんってこと?」

「そう。まぁ、ナオ様なら大丈夫か。」

カー君が1人頷く。


「あ、そーだ。ヒヨリ?」

「はい?なんですか?」

「ヨウコさんが呼んでたよ。ついでに、ヒカリも行って、帰ったって報告すれば?ヨウコさん、食堂にいるから。」

「わかりました。ありがとうございます。」

「あ!そっか!サンキューカー君☆」

「どういたしまして。僕は騎士達に言って来るね。じゃあね。」


カー君はもと来た道をまた走って行った。

相変わらず、爽やかですなぁ・・・


そんな事を思いながら、私はヒヨちゃんとヨウコさんがいるらしい食堂に向かった。



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