守ってくれますか?

―――――――――・・・・・・・・・・



「すみませんでしたぁっ!!!!!」

私は土下座をする。


頭がひりひりと痛む。

たんこぶが2つできているはずだ。


目の前には仁王立ちのヨウコさんと、絶対零度の瞳のじいやさん。

2人が私を見下ろしていた。


あぁ、おそろしや。


なんでこんな事になっているかというと・・・



―数十分前―


私とヒヨちゃんは2人で食堂へヨウコさんに会いに来た。

そうしたら、ヨウコさんはじいやさんとイスに座って何かを深刻な顔で話していた。


不思議に思いつつも、私とヒヨちゃんはヨウコさんに話しかけた。



「「あの・・・ヨウコさん?」」


ヨウコさんとじいやさんが2人してバッとこちらを振り向いた。

そして、私を確認すると、カッと目を見開いた。


「「ヒカリッ!!!!!どうしてここにいる!?」」


ハモった。

綺麗にハモった。

しかも2人してすごい迫力。


その迫力におされつつも、なんとか私は答えた。

「えっと・・・用事?が終わったので帰ってきました。」


クーデターを用事と呼んでいいのかは不明だったけど、とりあえずね。

それを聞いた2人は、顔を見合わせ、眉間にしわを寄せた。



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