守ってくれますか?
大馬鹿者?

一瞬呆然としてしまった。


「ナオ様はこのフローレ大国の王子なのだぞ!」

「王位継承者なのっ!!!」

「その王子を危険な目にあわすとは・・・大馬鹿でもたりぬぞ。」

「しかもクーデターですって!?騒ぎにならなかったから良かったものの、もしかしたら大変な事になってたかもしれないのよ?」


「「ナオ様にもしものことがあったら、どうするんだっ!!!」」



ハモった。

キッチリと。


あぁ、やっぱり、だ。

やっぱり2人は、ナオ様のことを気にしてる。


私を大馬鹿者と罵るぐらい、怒鳴るぐらい、気にかけてる。



ならば私のすることは・・・

私のできることは・・・




「すみませんでしたぁっ!!!!!」





土下座して謝ること。


それぐらいしか、私にはできなかったんだ。




―――で、今に至るってわけ。



・・・それにしたって。


じいやさんとヨウコさん、すんごい怖いよ・・・・・


ホント、恐ろしいっ!



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