守ってくれますか?
「そうだ。そこにあった皿など全てを洗って拭いてしまった。」


さらっと言うナオ様。


「え・・・えぇえええぇぇぇえぇええ!!!??」


ナオ様が私の叫びを聞いて、眉間にしわを寄せた。



「駄目だったのか?」

「い、いえいえ!そんなっ!!!凄く嬉しいです!ありがとうございます!!!」


私は深く頭を下げた。


うっわぁ・・・

ナオ様がしてくれたなんて・・・・・


「ヒカリ、顔を上げろ。別に俺が好きでやったことだ。」

「で、ですが・・・あの、ナオ様はこんなことしていいようなお方ではないのに・・・・・・」



一国の王子なのに・・・

頭、上がるわけないよ。



私が頭を下げ続けていると、ナオ様のイライラした声が聞こえた。


「いいから、顔を上げろ。俺は、お前を待ってたんだ。」


その意外すぎる言葉に、私は思わず頭を上げた。

「待ってた?私を?」


私の問いに、ナオ様は頷いた。


「そうだ。俺はヒカリを待ってたんだよ。」


そうして、ナオ様は微笑んだ。



ドキッ・・・・・・



ナオ様、その笑顔は反則ですっ・・・/////




< 522 / 598 >

この作品をシェア

pagetop