守ってくれますか?
思わず俯くと、ナオ様が怪訝そうに顔を覗きこんできた。


「どうした?ヒカリ。どこか痛いのか?」


「わ、わぁっ!!!」



私はぴょんっと後ろに飛び跳ねた。


ナオ様がハテナマークを浮かべる。



わああああ!!!!

私、動揺しすぎ!!!

恥ずかし~///



ま、まぁ、お尻は痛いんだけどさ・・・


「あー・・・シップ欲しい~」


心の呟きが声に出てしまった。


あ、ヤベッ!!!

慌てて口をふさぐも、時すでに遅し。



「シップ・・・?」


ナオ様が探るように私を凝視しております。



『犯されそうになった』なんて、死んでも言いたくないし。


ココはテキトーに誤魔化すかなー。




「えっと・・・・・」


そう言ったときだった。


「ナオ様、こんなところにいらしたんですねっ!」


アンリ様の、弾んだ声が調理場に響いたのは。




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