守ってくれますか?
「白々しいって言ったんですよ。アンリ様。」


アンリ様が私を睨む。

“憎悪”の視線が突き刺さる。


私はそっと深呼吸する。


「アンリ様。この人達は私にしようとしたんですよ。何をしようとしたかは、あなたが1番知ってますよね?」


アンリ様はフッと笑った。
嘲笑。


「いえ。全く分からないわ。ヒカリ、あなたは何を言っているのかしら?ねえ、ナオ様?」


ナオ様は、アンリ様を睨みつけた。



「アンリ。ヒカリに何をしようとしたんだ。」


「!!!!!!」


アンリ様が目を見開く。


「ナ、ナオ様?何を言って・・・」

「ヒカリに何をしようとした、と、聞いている。答えろ。」


「~~~~~!!!!」

アンリ様は呻いた。


ギロリと私を睨みつける。




憎悪。憎悪。憎悪。憎悪。憎悪・・・




「ヒカリ、あなた、許さないからっ!!!」


アンリ様はそう叫ぶと、どこかへ走っていってしまった。





アンリ様が見えなくなると、私はへたり込んでしまった。



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