守ってくれますか?
「信じられないのはコッチなんだけど。」

低い、感情の込められていない声。


この声、本当にヒカルか?


ヒカリは、ヒカルが逃れた事に今気付いたらしく、あたふたしていた。



「使用人でも、一応人なんで。今度変な真似したら、訴えるから。」

黄金の瞳が、鋭く光る。

「これ以上ヒカリになんかやったら・・・そもそも、俺がおさえらんねーよ?」


ニヤリと不気味な笑みを浮かべたヒカル。

アンリが一歩後ずさりする。

「な、なによっ・・・・・」


「権力があろうがなかろうが、俺の知ったことじゃねぇ。いいか?もう一度してみろ。・・・・・・絶対、許さねーから。」


ヒカルは静かに言い切り、スッと部屋を出て行った。



俺は、呆気にとられてしまっていた。








あれが、ヒカル?





あの、静かな怒りをたたえたアイツが?







ヒカルなのか・・・・・・・・?










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