守ってくれますか?
さて、俺も仕事があるからな・・・・・・

ヒカリのところへ行きたいが、目を通さねばならない書類がけっこうあったはずだ。


あぁ、くそっ!


ヒカリといたいというのに!

レインはヒカリのところへ向かったはずだ。

もの凄くムカつくし、不安だ。


だって、レインは美形だし、魔力もあれば、地位もある。

俺だって地位はあるが・・・・・・


レインに比べれば、月とすっぽんだろう。




ヒカリ―――


お前は、レインを好きになってしまうのか?


いや、それよりも。


今、一体誰が好きなんだ?



イライラする。

もやもやする。




俺、ヒカリのことになると、随分余裕なくすな。


思わず、自嘲気な笑みを浮かべた。







「へぇ~。ナオでもそんな顔するんだー!」



突如聞こえた声に、俺は後ろを振り返った。


この声、まさか?




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