守ってくれますか?
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使用人用の女子トイレの中。
私はじぃっと鏡を見ていた。
早朝。
朝日に照らされ、私の顔は、柔らかく光っていた。
―――今日、ヒカルがユウ達のところへ帰る。
『いやー。やっぱ、兄貴だしさ。10年間の溝、うめたいじゃん?色々心配だし。
それに、いつまでもココに迷惑かけちゃ駄目だと思うしさ。
ヒカル、明日帰りまーすっ☆シオンを頼みます!』
昨日の夜、私とナオ様に向けて言った。
ナオ様は『わかった。いつでも遊びに来いよ。』と笑った。
私は、コクリと頷いただけだった。
その時、私はヒカルに伝えようと思ったから。