守ってくれますか?
「笑うんじゃねぇ!
で?どんな用件?」


ヒカルがあくびをしながら言う。



・・・・・・まじめに聞いて欲しいんだけど。

イラッとしつつも、私は心の中で深呼吸した。







「ヒカル。私ね?ヒカルに・・・・・・恋してた。」






「・・・・・・・・・・・・は?」











私の静かな声のたっぷり20秒後、ヒカルの間の抜けた声がした。







私は微笑した。



「そうだよね。信じられないよね。」



ヒカルは目を見開き、ただ、私を真っ直ぐに見つめていた。



「冗談、キツイぜ。」


言葉とは裏腹に、真剣な声でヒカルは言う。



私は笑みを消し、ヒカルを見つめ返す。




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