守ってくれますか?
そんな、甘い“恋人ごっこ”も、およそ1年後には、崩れ去った。




母さんに、見つかった。



―――キスしているところを。





母さんは泣きながら怒った。




「あなた達は、血が繋がってるの!そんなこと、しちゃいけません!!!」






私達は、自分達のバカさを、思い知った。




そう。


許されるものではない。



“血の繋がり”



それを、一瞬憎んだ。






それと同時に、違和感を覚えた。




『あなた達“は”』?

“は”って、何?
“は”って?



それは、世間のカップル達と私達を比べて?

それとも・・・・・・家族と私達を比べて?




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