守ってくれますか?
「譲ちゃん気ぃ強いねえ」
ニヤニヤ。ニヤニヤ。

ああー、むかつく!!

つまり、私は父さんの借金を返すため、ここにいる。

「お姉ちゃん・・・」
「姉さん・・・」
「ヒカリ姉ちゃん・・・」

後ろから沈んだ声が聞こえた。
ルリ、ユウ、イサムだ。

私は振り返って、にっこりと、3人に笑いかけた。

「大丈夫よ?私が1兆たたきだして、借金全額、返金できるから!」

私が明るくそう言うと、3人は泣きそうな顔を私に向けた。
そしてユウが代表して口を開いた。
「僕、姉さんだけにそんなツライ思い、させたくない!!僕も身体売「ダーメ!」
私は途中でユウの言葉をさえぎった。

「昨日もさんざん言ったでしょ?あんた達には、そんなこと絶対させないって!お姉ちゃんの言うこと聞きなさい!!」

「・・・でも・・」

「いいから!」

私はもうこの話は終わり!とでも言うように、プイッとそっぽを向いた。

3人は、わかってるんだ。

人売り屋に売られた人が、どうなるかを・・・
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