素敵彼氏の裏の顔




ピーンポーン……




震える手でチャイムを押し、隼人を待つ。

その時間が一時間にも思える。




ドキドキドキドキ……



鼓動がやたら早い。







それでも隼人が出る気配がなく、



ピーンポーン……



再びチャイムを押した。








そして……




ガチャッ……




ようやく開かれたドアの先にいたのは、何だか顔色の悪い隼人だったのだ。






「あぁ、美優……」




隼人は気まずそうに頭を掻く。




「ちょっと風邪ひいて……」




どうやら翼の言葉は本当らしい。

ほっと肩を撫で下ろすあたし。

隼人がやられたわけではなくて、本当に良かった。



< 317 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop