素敵彼氏の裏の顔
「片付けなんて、あとでできる」
その言葉に、胸がきゅんと音を立てる。
「なんかね……
すごく美優に会ってこうしたかった」
熱のせいかもしれない。
今日の隼人は何だかすごく甘えん坊で。
その熱い身体で優しくあたしを包み込む。
隼人がバイトで忙しそうで、しばらく会えなかった。
あたしはすごく寂しかったけど、隼人は至ってクールだった。
だから、隼人は大丈夫なんだと思っていた。
だけど……
隼人も寂しかったのかな?
もっと早く来れば良かった。
隼人の都合ばかり考えて、感情を押し殺していた。