素敵彼氏の裏の顔
顔を上げるとすぐ前に隼人の綺麗な顔があって。
顔は紅潮し、少し苦しそうに目を細めている。
あたしの知っている隼人は、あらゆる面で完璧だった。
でも、今の隼人は熱のせいか、弱さが溢れ出ていて。
そのギャップにやられてしまう。
「すごく久しぶり。こうするの」
熱い吐息が耳にかかる。
身体全身から隼人の熱気が伝わってくる。
いつの間にかあたしの身体も熱くなり、隼人に負けないくらいの熱を発する。
隼人はきっと慣れているのに、あたしに触れるのなんてどうってことないのに、あたしはどんどん焦がれていく。
焦げてあたしがなくなってしまいそうなほどに。